建設費が安価になるため、フランスでは工事科目ごとの分離発注による工事形式が多い。
入札による施工者の選定の場合には"Lot"(フランス語で一式、ひとまとまりの意)と呼ばれる区分けごとに施工者を選ぶ。
一般的な区分けは以下のようなもの。(集合住宅の例)
Lot 1 VRD (Voirie et Réseaux Divers) : 外構工事
Lot 2 Gros Œuvre : 躯体工事
Lot 3 Charpente / Couverture : 屋根架構および屋根葺き
Lot 4 Etanchéité : 防水工事
Lot 5 Menuiserie Extérieure : 外部サッシ
Lot 6 Menuiserie Intérieure : 内部のドアなど
Lot 7 Cloison / Doublage : 間仕切り壁、断熱材の施工など
Lot 8 Serrurerie : バルコニーの手すりや鉄製の階段など金属系の施工
Lot 9 Porte de Garages : ガレージの開口部
Lot 10 Carrelage / Faïence : タイル工事
Lot 11 Sols stratifiés : フローリング
Lot 12 Revêtement de façades / Peinture extérieure : モルタル、外部塗装
Lot 13 Peinture intérieure : 内部塗装
Lot 14 CVC (Chauffage, Ventilation, Climatisation) : 暖房、空調などの設備一般工事
Lot 15 Plomberie Sanitaire : 風呂、トイレ、台所などの配管工事
Lot 16 Electricité (courant fort / courant faible) : 電気工事、courant fortがプラグなど電源となる低圧配線、courant faibleがインターホン、アラームなどの弱電配線
2017年11月6日月曜日
2017年11月5日日曜日
建築系で必要なパソコン関連のフランス語
建築分野とは直接関係ないが、仕事をする時に知らないと困るパソコン関連のフランス語。
ordinateur : パソコン、コンピュータ
Mac : 普通にマックと発音。
PC : Windowsのパソコンのこと。フランスでは不思議なことにPCというとWindowsのパソコンを指す。
souris : マウス
tapis de souris : マウスパッド
clavier : キーボード
écran : スクリーン
imprimante : プリンター
traceur : 大判プリンター、プロッター
copieur : コピー機
scanner : スキャナー
logiciel : ソフト
copier / coller : コピペのこと。コピエコレと一語のように使う。
enregistrer : 保存する、セーブする
enregistrer sous : 別名で保存する
dossier : フォルダー
fichier : ファイル
ordinateur : パソコン、コンピュータ
Mac : 普通にマックと発音。
PC : Windowsのパソコンのこと。フランスでは不思議なことにPCというとWindowsのパソコンを指す。
souris : マウス
tapis de souris : マウスパッド
clavier : キーボード
écran : スクリーン
imprimante : プリンター
traceur : 大判プリンター、プロッター
copieur : コピー機
scanner : スキャナー
logiciel : ソフト
copier / coller : コピペのこと。コピエコレと一語のように使う。
enregistrer : 保存する、セーブする
enregistrer sous : 別名で保存する
dossier : フォルダー
fichier : ファイル
基本設計、実施設計、施工設計などプロジェクトのフェーズ
フランスには la loi MOPとい法律があり、その中にプロジェクトの進め方の大まかな指針がある。(La loi no 85-704 du 12 juillet 1985 relative à la maîtrise d'ouvrage publique et à ses rapports avec la maîtrise d'œuvre privée, dite loi MOP)
その中で定められているプロジェクトのフェーズは以下の通り
ESQ (Esquisse) : エスキース。1/500から1/200程度の図面を作成。
APS (Avant Projet Sommaire) : 基本設計1。1/200程度の図面を作成。コンペの場合、エスキスレベルかAPS程度の表現が求められる。
PC (Permis de Construire) : 確認申請の設計図面。正確にはフェーズには含まれていないが、APS, APDのどちらかの途中に提出することが多い。
APD (Avant Projet Définitif) : 基本設計2。1/100程度の図面を作成。必要に応じて詳細図1/50程度で作成。
PRO (Projet) : 実施設計。1/50程度の図面を作成。他に必要な箇所はディテールなど(縮尺1/20から1/2程)も描く。
DCE (Dossier de Consultation des Entreprises) : 施工業者が見積もりを出すための図面。PROと同じ図面を使うので厳密にはフェーズには含まれない。PRO/DCEと一括りにされることが多い。
ACT (Assistance pour la passation des Contrats des Travaux) : 複数の業者が作成した見積もりを比較、検討してどの業者を選定するか決める。Economiste(積算者)が設計チームにいる場合は主に彼らの仕事であるが、設計者も当然チェックする。
DET (Direction d'exécution des contrats de travaux) : 現場監理。設計図通りに建物が出来るよう監督する。
EXE (études d'exécution ) : 施工図面の作成。必ず設計者が行うとは限らず、施工者が作成した図面をチェックして許可を出すVISAというやり方もある。
SYN (synthèse) : 工事項目ごとの図面を総括し、全体に問題がないかチェックする。
VISA : 施工者が作成した図面をチェックし、許可を出す。
OPC (Ordonnancement, coordination et de Pilotage du chantier) : 工事現場の進行を管理する。フランスでは全工事を請け負うゼネコン(Entreprise Généraleという)ではなく、工事項目ごとに分離発注することが多いので、各施工業者間のコーディネーションが重要になる。そのためPiloteと呼ばれる調整役が現場にいる。規模の小さなプロジェクトなら設計事務所が請け負うこともあり、やり方は様々。
AOR (Assistance apportée au maîtrise d'ouvrage lors des opérations de réception): 竣工した建物をチェックし、建築主に引き渡す。引き渡しのことはlivraisonともいう。
その中で定められているプロジェクトのフェーズは以下の通り
ESQ (Esquisse) : エスキース。1/500から1/200程度の図面を作成。
APS (Avant Projet Sommaire) : 基本設計1。1/200程度の図面を作成。コンペの場合、エスキスレベルかAPS程度の表現が求められる。
PC (Permis de Construire) : 確認申請の設計図面。正確にはフェーズには含まれていないが、APS, APDのどちらかの途中に提出することが多い。
APD (Avant Projet Définitif) : 基本設計2。1/100程度の図面を作成。必要に応じて詳細図1/50程度で作成。
PRO (Projet) : 実施設計。1/50程度の図面を作成。他に必要な箇所はディテールなど(縮尺1/20から1/2程)も描く。
DCE (Dossier de Consultation des Entreprises) : 施工業者が見積もりを出すための図面。PROと同じ図面を使うので厳密にはフェーズには含まれない。PRO/DCEと一括りにされることが多い。
ACT (Assistance pour la passation des Contrats des Travaux) : 複数の業者が作成した見積もりを比較、検討してどの業者を選定するか決める。Economiste(積算者)が設計チームにいる場合は主に彼らの仕事であるが、設計者も当然チェックする。
DET (Direction d'exécution des contrats de travaux) : 現場監理。設計図通りに建物が出来るよう監督する。
EXE (études d'exécution ) : 施工図面の作成。必ず設計者が行うとは限らず、施工者が作成した図面をチェックして許可を出すVISAというやり方もある。
SYN (synthèse) : 工事項目ごとの図面を総括し、全体に問題がないかチェックする。
VISA : 施工者が作成した図面をチェックし、許可を出す。
OPC (Ordonnancement, coordination et de Pilotage du chantier) : 工事現場の進行を管理する。フランスでは全工事を請け負うゼネコン(Entreprise Généraleという)ではなく、工事項目ごとに分離発注することが多いので、各施工業者間のコーディネーションが重要になる。そのためPiloteと呼ばれる調整役が現場にいる。規模の小さなプロジェクトなら設計事務所が請け負うこともあり、やり方は様々。
AOR (Assistance apportée au maîtrise d'ouvrage lors des opérations de réception): 竣工した建物をチェックし、建築主に引き渡す。引き渡しのことはlivraisonともいう。
設計者、建築主などの名称
architecte : 建築士、建築家(特に区別はしない)
agence d'architecture : 設計事務所
maîtrise d'œuvre (maître d'œuvre) : 設計者。建築家、エンジニアなどをまとめて指す言葉。よくMOEと略される。
maîtrise d'ouvrage (maître d'ouvrage) : 建築主、施主。MOAと略す。
BET (Bureau d'Etudes Techniques) : 建築家とともに設計に関わるエンジニア事務所のこと。ベーウーテーと発音。
BET Structure : 構造事務所。特に言及がない限り、RC、SRC、木造などすべての構造計算をすることができるが、BET Charpente Métallique(SRC専門)などの事務所もある。
BET Fluides : 設備設計事務所。
Economiste de la construction : 積算を専門とする事務所。フランスではプロジェクトの初期段階からプロジェクトに関わっていることが多い。
BET HQE または BET QEB : 環境系計算、シミュレーションなどを行う事務所。建物の消費エネルギーの試算、必要な断熱材の算定、日照のシミュレーションなど環境系の計算、アドバイスなどをするエンジニア。HQEはHaute Qualité Environnementaleの略。QEBはQualité Environnementale des Bâtimentsの略。
BET Acoustique : 音響エンジニア
Paysagiste : ランドスケープデザイナー。フランスでArchitecte Paysagisteというとベルサイユなどの国立のEcole de Paysageを卒業し、国家資格を持っている人のことを指す。
agence d'architecture : 設計事務所
maîtrise d'œuvre (maître d'œuvre) : 設計者。建築家、エンジニアなどをまとめて指す言葉。よくMOEと略される。
maîtrise d'ouvrage (maître d'ouvrage) : 建築主、施主。MOAと略す。
BET (Bureau d'Etudes Techniques) : 建築家とともに設計に関わるエンジニア事務所のこと。ベーウーテーと発音。
BET Structure : 構造事務所。特に言及がない限り、RC、SRC、木造などすべての構造計算をすることができるが、BET Charpente Métallique(SRC専門)などの事務所もある。
BET Fluides : 設備設計事務所。
Economiste de la construction : 積算を専門とする事務所。フランスではプロジェクトの初期段階からプロジェクトに関わっていることが多い。
BET HQE または BET QEB : 環境系計算、シミュレーションなどを行う事務所。建物の消費エネルギーの試算、必要な断熱材の算定、日照のシミュレーションなど環境系の計算、アドバイスなどをするエンジニア。HQEはHaute Qualité Environnementaleの略。QEBはQualité Environnementale des Bâtimentsの略。
BET Acoustique : 音響エンジニア
Paysagiste : ランドスケープデザイナー。フランスでArchitecte Paysagisteというとベルサイユなどの国立のEcole de Paysageを卒業し、国家資格を持っている人のことを指す。
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