2018年2月27日火曜日

コラム:フランスで模型作り。クリーナーの代用品。

フランスで建築模型を作る時に困ったのが、クリーナーの20が手に入らないことでした。
スプレーのりの55と77は代用できるものがあるのに、クリーナーがない…。とはいえ、わざわざ日本から買ってくるのもなんだか。だいたいスプレー関係は飛行機に持ち込んではいけない気がするし。というわけでフランスで簡単に手に入るもので代用できるものを探していたところ、建築学校の友人がクリーナーの臭いを嗅いで「これはアセトンだ」と言っていたところから(クリーナー20の主成分はイソプロピルアルコール)探し当てたのが、こちら↓

Monoprixなどのスーパーでよく見かけるもの

薬局、スーパーなどで売っている消毒用のアルコール。
90%とか90度のアルコールというとわかってもらえます。
ちなみに器具とかの消毒に使われるもので、クリーナーより即効性は少し落ちる気がしますが、普通にスチレンボードなどに使って表面を傷めることはないです。
少し多めにコットンなどにつけてこするとスプレーのりの跡が綺麗に取れます。

これにたどり着くまでに結構かかりました。
あとはマニュキアのリムーバー、除光液などでも代用できますが、色や匂いがついていることが多いので、アルコールの方がオススメです。

薬局で買うとこのメーカーのものが多い。
厚めのコットンで使うのがオススメ。


建物の省エネルギー、環境性能などに関するフランス語

高緯度のヨーロッパの国々(北欧など)に倣って、フランスでも建物の省エネルギー化など、環境系の規制は年々厳しくなっています。
建築関係でよく使用される環境に関するフランス語をピックアップしました。

HQE : Haute Qualité Environnemental (建築物の)高環境性能
QEB : Qualité Environnementale des Bâtiments 建物の環境性能

RT2012 : Règlement Thermique 2012 2011年から施行されている建築物のエネルギー消費量、二酸化炭素排出量などの上限を定めた規則。地方により異なるが、年間のエネルギー消費量が50kWhep/m2を下回ることとなっている。
BBC : Bâtiment à Basse Consommation エネルギー消費量が通常の規則で定められたものの80%を下回る省エネルギー建築物
BEPOS : Bâtiment à Energie Positive 太陽光パネルや風力発電、ヒートポンプなどで自らエネルギーを生産できる建築物

isolation thermique : 断熱材
ITE : Isolation Thermique par l'Extérieur 外断熱
pont thermique : ヒートブリッジ、熱橋
rupteur thermique : ヒートブリッジを避けるために床と外壁のつなぎ目に使われる断熱材
inertie thermique : inertieを直訳すると「慣性」であるが、素材の蓄熱性能を示す言葉
perméabilité à l'air / étanchéité à l'air : (建物の)気密性

énergie renouvelable : 再生可能エネルギー
énergie positive : ポジティブ、アクティブエネルギー
panneau photovoltaïque / panneau solaire : 太陽光パネル、電力を作り出すものと熱で暖房などに使用する温水を作るものがある
éolienne : (風力発電の)風車
pompe à chaleur : ヒートポンプ

énergie passive : パッシブエネルギー
orientation : (建物や居室などの)向き、方角
ventilation naturelle : 自然換気、通風、風通し
apports solaires : 太陽熱、日射
énergie solaire : 太陽エネルギー
éclairage naturelle / lumière naturelle :  日照、自然光